10. 添加剤のブリードアウト

酸化防止剤・滑剤などの有機系添加剤は必ずブリードアウトという問題がつきまといますし、アンチブロッキング剤のような無機系添加剤はフィルムからの離脱という問題が発生します。

◆ ブリードアウトとは?

ブリードアウトとはフィルム体積中の各種添加剤が経時により凝集固化しフィルム表面にブリーミングし粉化する事です。需要家様でも長期在庫時、袋の表面に粉のような物や白い斑点が付着しているのを一度や二度はご覧になっておられると思います。この現象は触媒重合であるLLDPEの方が顕著に表れます。LLDPEは全項でもお話ししたように触媒重合である為、ステアリン酸や塩化カルシウムが別途フィルム体積中に存在しております。

また、LLDPEはフィルム表面状態がLDPEと比較して平滑性に優れる為(インフレ吐出時、直鎖部分が膨張して)滑剤・AB剤の添加量もLDPEと比較すると多くなる傾向があります。従いまして、弊社においても長期在庫時のブリードアウトによるクレーム(?)はLLDPEの方がはるかに多いのが現状です。

◆ ブリードアウトしている粉の大きさや発生量の問題

粉の粒径は凝集状況により一定の粒径ではなく小さいものであればサブミクロンオーダーから40 μ以上のものまでさまざまです。また、発生量としては弊社で袋の中の微粒子を計測したところ(袋の大きさ、原反の生産状況、溶融温度、インフレーションエアーの管理などや原料グレードにより数値は変わりますが)、一般的に巾 500 mm前後で長さ 700 mm前後の袋で、 2 μ以上のパーティクルは LLDPEで袋の内面全体で数百万個、LDPEでも数十万個と言った途方も無い微粒子が発生付着しております。