31.UVカットフィルムについて

可視光線は、太陽やそのほか様々な照明から発せられる。通常は、様々な波長の可視光線が混ざった状態であり、この場合、光は白に近い色に見える。プリズムなどを用いて、可視光線をその波長によって分離してみると、それぞれの波長の可視光線が、人間の目には異なった色を持った光として認識されることがわかります。各波長の可視光線の色は、日本語では波長の短い側から順に、紫、青紫、青、青緑、緑、黄緑、黄、黄赤(橙)、赤で、俗に七色といわれておりますが、これは連続的な移り変わりであり、文化によって分類の仕方は異なる。波長ごとに色が順に移り変わること、あるいはその色の並ぶ様を、スペクトルと呼びます。可視光線に相当する電磁波の波長は、おおよそ短波長側が360 nm〜400 nm、長波長側が760 nm〜830 nmである。可視光線より波長が短くなっても長くなっても、人間の目には見ることができなくなる。可視光線より波長の短いものを紫外線、長いものを赤外線と呼び、波長380〜200nmの近紫外線、波長200〜10nmの遠紫外線に分けられ、波長1〜10nmを極紫外線(極端紫外線)に分けられます。まとめますと、

近紫外線 (波長 380〜200nm)  ※ウィキペディア参照
UV-A (波長315nm〜380nm)
太陽光線の内5.6%通過。皮膚の真皮層に作用し蛋白質を変性させる。細胞の物質交代の進行に関係しており、細胞の機能を活性化させる。また、UV-Bによって生成されたメラニン色素を酸化させて褐色に変化させる。サンタン(suntan)。
UV-B (波長280nm〜315nm)
太陽光線の内0.5%通過。表皮層に作用するが、色素細胞がメラニンを生成し防御反応を取る。これがいわゆる日焼けである。また UV-B には発癌性が指摘されるが発癌するのは高齢者、しかも肌の露出した部分のみというケースが多い。サンバーン(sunburn)。
UV-C (波長200nm〜280nm)
オゾン層で守られている地表には今のところ到達しない。強い殺菌作用があり、生体に対する破壊性が最も強い。
遠紫外線、真空紫外線 (VUV) (波長 200nm〜10nm)
酸素分子や窒素分子によって吸収されるため、通常は地表には到達しない。真空中でないと進行しないため「真空紫外線」 (Vacuum Ultra Violet)と呼ばれる。
極端紫外線 (波長10nm以下)
極端紫外線は、物質の電子状態の遷移により放出される。X線との境界はあいまいである。30nm近辺の波長は、価電子帯の電子が伝導帯に遷移する際に放出されるのに対し、それより短い波長のものは、内側核電子のエネルギー状態の変化により放出される。この長波長側の端は、He+によるEUV/XUV放射が30.4nmである。波長の短いものはサイクロトロン放射によっても放出される。この領域の紫外線は、X線と分類されることもある。

また、可視光線の色別は概ね下表の通りであります。

波長
380-450 nm
450-495 nm
495-570 nm
黄色 570-590 nm
橙色 590-620 nm
620-750 nm

この紫外線領域は我々プラスチックフィルムにおきましても、フィルム劣化の原因でもあり、屋外使用や対光性が要求されるケースではプラスチックの酸化劣化の原因でもある290〜400nmの波長を吸収やラジカルの発生を抑制するUVA(紫外線吸収剤)やヒンダードアミン系光赤低剤(HALS)などの光安定剤を添加する場合もあります。これは、あくまでもフィルム自身の劣化の防止対策であり、当社UVカットフィルムは被包装物自身の劣化を防ぐフィルムであります。正直、以前はさほどこのような(UVカット)テーマのご要望は頂戴しておりませんでしたが、昨今では非常に多くの被包装物劣化防止のお声を頂戴致しております。当社UVカットフィルムは若干フィルムに黄色の色がついてしまいます。今までは、ディスプレイ効果が優先されていた為敬遠されていたのかも知れませんが、昨今では色々な問題とあいまり「非包装物優先」へ優先順位が変わってきた感をお受けします。

最後に、UVカットは化粧品をはじめ車の窓ガラスや色々な分野で目にすることが多くありますが、最近良くお引合い頂く内容として、「可視光線領域の一部をカットして欲しい」と言うテーマがあります。本フィルムは、近々中にご紹介させて頂きたいと思います。やはりポリエチレンは何を言っても廉価であり消耗品には欠かせない存在です。あとは、その素材にどれだけ機能性をつけることが出来るか?が当社のテーマと考えております。