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2.ポリエチレンの分析方法一覧|IRなど代表的な評価法を紹介


 適切な包装資材を選定するためには、素材の特性を詳細に理解することが不可欠です。
 特に、既存のポリ袋と同一の原料を使用した製品を再現する際には正確な樹脂分析が求められます。
 
 ポリ袋の素材分析に用いられる代表的な手法について解説します。
 ポリ袋の素材を特定するために、以下の分析手法が一般的に用いられます。

(1)赤外線分光分析(IR: Infrared Spectroscopy)

 試料に赤外線を照射し吸収スペクトルを測定することで材料の特性を分析する方法です。
 赤外線スペクトルは物質ごとに固有のパターンを持つため、未知の試料のスペクトルと既知のスペクトルを
比較することで素材の種類を特定できます。
【 図2 】高圧法低密度ポリエチレンのIR波形
【 図3 】中低圧法高密度ポリエチレンのIR波形

(2)示差走査熱量分析(DSC: Differential Scanning Calorimetry)

 試料と基準物質を一定の加熱条件下に置き両者の温度差をゼロに保つために必要なエネルギーを測定する
手法です。
 これにより試料の融点、結晶化温度、熱履歴などの特性を把握できます。

(3)偏光顕微鏡分析(Polarized Light Microscopy)

 多層フィルム構造を持つポリ袋の場合、偏光顕微鏡を用いることでフィルムの層構成を詳細に観察できます。
 倍率150~300倍での観察を行い、異なる層の組成や配列を分析します。
 上記の分析手法によりポリ袋の主成分や多層構造、添加剤の有無を特定することは可能ですが、樹脂の製造メーカーや樹脂グレードの特定には限界があります。
 したがって正確な再現を目指す場合には分析結果をもとに最適な代替材料を選定する必要があります。


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