本文へ移動

20.液体輸送に適した内袋とは?|【粘度別一覧表付き】化学特性・ピンホール対策ガイド


 液体輸送に適した内袋の選び方を、粘度や化学特性別にわかりやすく解説。
 ピンホール対策や素材選定のポイントも詳しく紹介します。

●液体輸送における内袋の役割とは

 液体と一口に言っても、その性質はさまざまです。
 例えば、トマトジュースのような粘度(80cp)のものから、ポマード(50,000cpに近い)まで多岐に
わたります。
 また、充填温度や酸・アルカリ、油分、芳香族系有機溶剤を含むものなど、内容物の特性も千差万別です。

●粘度別の液体一覧と比較

物質名と粘度 ※参考資料

物質名
温度
(℃)
粘度
(cp)
物質名
温度
(℃) 
粘度
(cp)
ケイ酸ソーダ1級
(水ガラス)
20
240,000
ケイ酸ソーダ2級
(水ガラス)
20
100,000
ガナッシュ
21
45,000
チョコレートソース
30
35,000
加藤練乳
20
28,000
はちみつ
20
25,000
メープルシロップ
20
18,000
いちごジャム
25
6,000
コンデンスミルク
21.5
2,100
クリーム
(乳脂肪分高)
20
1,700
20
1,000
豆乳
20
700
とんかつソース
20
640
タバスコ
20
100
トマトジュース
20
77
みそ汁
25
65
無機洗浄剤溶液
34
31
灯油
20
10
アミノ酸溶液
20
4.4
ニトロベンゼン
20
2
20
1
エタノール
20
0.65
ベンゼン
20
0.65
アセトン
20
0.329
 それでは、それぞれのケースについて考えてみましょう。

1. 耐酸性・耐アルカリ性に優れた素材:ポリエチレン

 ポリエチレンは耐酸性・耐アルカリ性に優れた素材です。
 しかし、これはあくまでも素材の特性であり、実際の使用状況によっては十分な注意が必要です。
 
 このような化学薬品を輸送する際、多くの場合、ステンレスコンテナや樹脂ドラム、鉄ドラムが
使用されます。

 特に鉄ドラムのオープン缶では、内袋を併用するケースが一般的です。
 ただし、その際には充填時にピンホールが発生していないことが絶対条件となります。
 ピンホールが発生すると、時間の経過とともにドラム缶の内面が劣化し深刻な問題を引き起こす可能性が
あります。

2. ピンホール発生の要因

 ピンホールやキズは製造から使用に至るまでのさまざまな工程で発生する可能性があります。
 
 製造工程での発生
 ・製膜工程における原料由来のピンホール
 ・生産条件・機械条件による打痕
 ・作業者の腕時計や指輪などによる外傷
 ・製袋工程での擦れ傷や耳部分の損傷
 
 輸送・使用時の発生
 ・内袋装着時の外傷
 ・作業者の不注意による打痕
 ・ドラム缶内面の「バリ」などによる損傷
 ・充填時のホースや攪拌棒による傷
 
 これらの問題が発生した場合、傷部分の拡大写真を撮影し、以下のような詳細な検討を行っています。
 ・内側から外側への傷か、外側から内側への傷か
 ・フィルム2枚の同じ場所に貫通しているか
 ・傷の方向や長さ、発生枚数

3. 適切な内袋の選定とテスト輸送の重要性

 液体輸送においては、内容物の特性に応じた適切な内袋の選定が不可欠です。
 特に輸送中のトラブルを防ぐためには事前のテスト輸送を実施することが重要です。

●まとめ|内袋選びは“粘度”と“化学特性”が鍵

 液体輸送での内袋トラブルを防ぐには、輸送内容に最適な素材と構造を選定することが不可欠です。
 当社では実際の輸送環境を想定したテストを推奨しており、お客様の用途に最適な内袋をご提案いたします。
 
 ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
公式サイトはこちらから
TOPへ戻る