28.「クラス1000のポリ袋」とは何か?|クリーンポリ袋の清浄度について
クリーンルームや半導体・医薬品の製造現場などでは、製品や部材の包装に「クリーンポリ袋」が
使用されます。
しかし、「クラス1000のポリ袋」「クラス10000相当の袋が欲しい」といった表現をよく耳にしますが、
これは正しいのでしょうか?
●「クラス1000のポリ袋」は正しい表現か?
クリーンポリ袋の清浄度に関するお問い合わせが増加しております。
特に、「クラス1000の袋が欲しい」や「クラス10000相当の袋が必要だ」といったご要望をいただくことが増えています。
しかし、これらの表現は誤解を招く可能性があります。
●クリーンルームの清浄度とは?|ISO 14644とポリ袋の関係
クリーンルームの清浄度は、ISO規格(ISO 14644-1)に基づき、1立方メートルあたりの空気中に含まれる0.1µm以上の粒子数で分類されます。
例えば、ISOクラス5は、1立方メートル中に0.1µmの粒子が最大10,200個まで許容されます。
一方、クリーンポリ袋自体に「クラス1000」や「クラス10000」といったクラスを適用することは適切ではありません。
●クリーンポリ袋の清浄度を測定する方法とは?
袋の清浄度を評価するために、当社では袋内に無塵水を入れ、攪拌してフィルム表面の不溶性微粒子を
洗い流し、その水中のパーティクルを測定する方法を用いております。
この方法では、静電気の影響を受けず、標準化された手順でデータ比較が容易に行えます。
一般的なポリ袋では、袋内に2µm以上の不溶性微粒子が数百万個存在することが多く、この測定方法で
クリーンポリ袋との違いを明確にデータとして確認できます。
●クリーンポリ袋の選び方と注意点
お客様の用途や管理基準に応じて、適切なクリーンポリ袋を選定することが重要です。
特に、管理対象とするパーティクルのサイズや、要求される清浄度レベルを明確にすることで、
最適な包装設計が可能となります。
最後に余談となりますが、日米欧を中心に初の世界統一規格として作成が進められています。
ISO規格は「クリーンルームと付帯する制御環境」を規定した次の二つから構成されています。
ISO 14644-1 Part1 「空気清浄度のクラス分け」
ISO 14644-2 Part2 「試験及びモニター手法」
ISOクラス表示では、基準粒子径は0.1µm、基準体積は1m³で、JIS方式が取り入れられています。
ちなみに、当社クリーンルームは、ISO清浄度クラス「6」です。
「クラス1000のポリ袋」という表現に惑わされず、必要な清浄度の粒子サイズや粒子数を明確にすることが、最適な包装選定につながります。

