30.木材の変色を防ぐUVカットフィルムとは?|機能性フィルムの新しい用途事例
●機能性フィルムとは?その種類と特徴
お問い合わせを通じて、機能性フィルムの新たな用途が発見されることがあります。
一口に機能性フィルムといっても、多種多様な種類が存在します。
たとえば、『耐有機溶剤フィルム』『帯電防止フィルム(被包装物が可視可能で、ブリードアウトせず、金属練り込みのないもの)』『防錆フィルム(錆の発生を防ぐ)』『抗菌フィルム(カビや微生物の付着を防ぐ)』などがあります。
しかし、私たちが用途を考え、製品を提案できる業界は限られています。
包装業界では、主に化学業界や医薬業界を中心に取引を行っているため、既存の顧客向けの製品展開を
優先しがちであり、固定概念にとらわれることがあります。
しかし、ウェブサイトを活用することで、幅広い業界の方々に製品をご覧いただき、私たちが想像も
しなかった新たな用途を提案いただくことがあります。
●お客様の声から生まれた新たな用途
木材(特に内装材)を製造・販売されている企業様より、UVカットフィルムに関するお問い合わせをいただきました。
当初、「木材にUVカット?」と疑問に思いましたが、詳しくお話を伺うと、「木材は紫外線の影響を受けることで、短期間で変色する」 ということがわかりました。
濃色の木材は明るくなる⇒淡色の木材は暗くなる⇒最終的に灰色化する。
この変色は、光酸化による木材成分の化学構造の変化(特にリグニンやポリフェノール類が紫外線を
吸収しやすいことが要因)によるものとのことです。
分解された成分は水に溶けやすくなり、雨水によって流れ出ることで、木材表面のリグニンが失われ、
灰色化が進行します。
こうした変色は、強度には問題がないにもかかわらず、見た目が劣化した印象を与え、「節」や「青カビによる変色」と同様に、取引業者や小売業者から敬遠され、「価格が下落する原因」となる様です。
特に、高級木材の場合はその影響がより深刻です。
●木材の変色を防ぐ「UVカットフィルム」の活用例
紫外線を完全に遮断するには、フィルムを黒く着色する方法がありますが、それでは可視光線も遮断され、「中の木材が見えない」「取り扱いが不便になる」といった問題が発生します。(ブルーシートでも同様の課題が指摘されています。)
そこで、透明性を保ちながら紫外線をカットできる「UVカットポリエチレンフィルム」が適用可能であることが判明しました。
このように、「紫外線カット」以外にも、各業界特有の課題があり、それが弊社の商品開発や新たな展開に
つながる可能性があります。
お困りごとや課題がありましたら、ぜひご相談ください。
こうしたご相談を通じて、私たちも貴重な学びを得ながら、皆さまと共に問題解決に取り組んでまいります。

