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31.ニッカリコとは?|ラミネート製袋で使われる密着防止剤


 ラミネートの製袋工程などで頻繁に使用される「ニッカリコ」について解説いたします。

 ニッカリコは、紙・フィルム・パックの印字やラミネートフィルムのシーラントであるポリエチレンの
低分子量ポリエチレンや各種添加剤ブリードによる密着(ブロッキング)を防ぐために使用される工業用の
密着防止剤です。
 
 「ニッカリコ」という名称は包装業界において広く知られており、一般的に使用されています。
 しかし、調査したところ、「ニッカリコ」の「コ」は「粉」を意味するものではなく、カタカナ表記の「コ」であることが分かりました。
 さらに、その名称の由来は、製造元であるニッカ株式会社の社名に由来しています。

 多くの方が「ニッカリ」という粉末製品が存在するものと誤解されていましたが、実際には「ニッカリコ」という製品名なのです。
 これは、商標が一般名詞のように使用されるケースの一例といえます。

●ニッカリコの特性と用途

 ニッカリコは、ラミネートフィルムの製袋加工において不可欠なアイテムです。
 特に帯電防止(静電気防止)処理が施されたフィルムでは、空気中の微量な水分を吸湿することでフィルムの滑りが極端に悪化し、製袋工程や自動給袋機使用時に袋同士がくっついて持ち上がるなどのトラブルが発生することがあります。
 ニッカリコは粒径約10μmの細かい球体であり、フィルムの間に入り込むことで開口性や離型性を飛躍的に
向上させるため、こうしたトラブルを防ぐために最適な密着防止剤です。
 
 そのため、食品分野や産業分野では、ニッカリコが自然由来の非遺伝子組み換え澱粉であり、安全性が高く、コスト面でも優れていることから広く使用されています。
 また、シーラントフィルムであるLLDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)フィルムの一部にはブロッキングが発生しやすいグレードがあり、袋内面のブロッキング防止のためにニッカリコが用いられるケースもあります。

●クリーン分野での使用制限

 一方で、医薬品や半導体といったクリーン分野においては、ニッカリコの使用は大きな課題となります。
 半導体分野では、澱粉成分であっても異物(パーティクル)として扱われ、医薬品分野では、真菌の発生原因となる可能性があります。
 特に澱粉は、真菌にとって好適な栄養源となるため、使用が困難です。
 
 ニッカリコを一度使用すると、製造ライン全体や室内環境が汚染され、清掃や拭き取りを行っても微量な澱粉が残る可能性があります。
 これが真菌の繁殖要因となるため、クリーンルームでは適切な湿度・温度管理を行っていても、澱粉の残存があると真菌の増殖を助長することになります。
 
 そのため、当社では「使いたくても使えない」という状況が発生しており、大量生産が求められる食品分野
向けの自動給袋や自動包装用ラミネート袋の生産には対応しておりません。
 これはクリーン分野での品質管理を徹底するための必要な措置であり、まさに「両刃の剣」といえる課題です。
 クリーンルームでの使用が求められるラミネート袋をご検討の際は、ぜひ当社にご相談ください。
 ニッカリコを使用しないクリーン環境での生産体制を整え、安全かつ高品質な製品を提供いたします。
公式サイトはこちらから
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