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16.03.01 新規格!『ISO 9001:2015』を認証取得しました

この度、現在運用されていた「ISO 9001:2008」規格が『ISO 9001:2015』へと改訂されました。
新規格は昨年2015年9月に発行されましたので、旧規格は3年間の猶予期間を含め2018年9月に終了し失効してしまいます。よって、認証を継続するのであれば、それまでに新規格を取得する必要があります。
 
主な変更点は、下記の通りです。
• ISO専門業務用指針第1部の附属書SLで規定される「上位構造/HLS(ハイレベルストラクチャー)」が適用されました。
• プロセスアプローチの理解とリスクに基づく考え方についての要求事項が追加されました。
• 規範的な要求事項が削減されました。
• 文書化要求があまり強調されなくなりました。
• サービス業に適用しやすくなりました。
• QMSの境界を決定しなければならなくなりました。
• 組織の状況が強調されています。
• リーダーシップが強化されました。
• 顧客満足度を改善するため期待される成果を達成することが強調されています。
 
弊社では、2014年の後半より審査会社から情報は得ておりましたが、現実的には 「さぁ・・・どうしようか?」と、昨年年初より頭を悩ますテーマでありました。
しかし、当社の方針としては新規格の取得は絶対条件でありましたので、従って検討のテーマは下記に絞られました。
 
(1) どうせやるなら、発行と同時の『一番でチャレンジ』するか?
(2) いやいや、周りの状況を見て『中ほどにチャレンジ』するか?
(3) 最後まで、引っ張って『最終駆け込み乗車』するのか?
 
話し合いますと、それぞれもっともらしい理由や意見があり、なかなか結論には達しませんでした。まさに「総論賛成 各論反対」状況です。
そこで、最後は上層部の判断にゆだね、なんと以外にも?!
(1)番目の案である、『一番でのチャレンジ』を選択する事となってしまいました.....
 
具体的には、新年度早々の4月よりコンサルタントを交えた勉強会がスタートしたのです。
スタート時は、ISO規格も未だCD版でしたので版の修正を前提とした取り組みでした。
規格も版の和訳が終わったばかりのため、規格の解釈や変更の考え方がまとまりきれていない面もあり、コンサルタント会社ともども暗中模索状態でありました。
進めていく中で、「チャレンジを遅らせた方が良かったのでは?」と言うささやきも部門間からも漏れ聞こえたのも事実でした。
それもそのはず、当社のQMSを新規格へ移行作業をしていく過程で、新規格もDIS版→FDIS版と推移していった状況となり混乱したのも無理ありませんでした。
最終的にはFDIS版の発行とほぼ同時に審査。・・・・というパターンとなってしまい、駆け込み乗車どころか、ドアに片足が挟まったままの乗車でありました。
「ヒーヒー」言いながらも何とか審査も完了し、11月5日に審査会社よりプライベート認証を頂戴致し、2016年1月27日に晴れてUKASの正式認証を頂戴しました。
ちなみに、審査会社からお聞きしたのですが、『ISO 9001:2015』の認証は弊社が第一号目だったそうです。
 
 
最後に今から振り返りますと、今となっては『先送りにせず良かった』と言う部門の声が聞こえます。「大変な事」や「労力を必要とするもの」は後回しにしがちですが(特に個人的には!!)『思い切りも大切!!!』と言う教訓をこの審査を通して痛烈に感じ入った次第です。
認証は何とか頂戴致しましたが、これからが大切な運用。全社員一丸となってしっかりと維持管理してゆくつもりです。