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15. 多層ガスバリア袋について

◆ 多層ポリ袋とは?

PEやPPなどポリオレフィン樹脂のみで構成した多層袋ですが、多層技術では、ポリオレフィン以外の樹脂での多層化も可能です。
よって、酸素バリア性能やさらに大幅な強度・耐ピンホール特性の要求がある場合には最適です。
 

◆ ラミネート袋との違い

ラミネート袋は、あらかじめ用意されたいろいろなフィルム基材を別の加工工程で糊剤や接着性樹脂(ポリエチレンなどは自己粘着性があり、接着剤のかわりになって層間を接着する)でフィルムを貼り合せて(ラミネーション)多層化する技術です。
よって、貼り合わせですので貼り合せる基材の自由度が高く、より多くの素材選定が可能です。

しかし共押出しの場合は、インフレーション機でインフレが可能で、かつ最内層樹脂はヒートシールできる樹脂(これは、ラミネートも同じですが)で、かつ樹脂の融点が比較的に近いものに限定されてしまいます。
バリア性樹脂の融点が高すぎると、その融点に押出し温度を合わせる必要があります。
最内層はヒートシールできる樹脂、つまりポリエチレンやポリプロピレンになるでしょうからポリエチレンやポリプロピレンに比べて融点がかけ離れてしまうと、押出されたポリエチレンやポリプロピレンにとっては温度が高すぎるため、炭化現象が発生したり生産が出来なかったりしてしまう訳です。

ただ、おおざっぱに言って、とかくこういったバリア性樹脂は融点が高く素材が限定されてしまいます。
代表的な構成の例                     
強度要求・耐ピンホール要求がある場合           
Ny / PE(PE / Ny / PE)            
酸素バリア要求がある場合
Ny / EVOH / PE(PE / EVOH / PE)
※ PEはLLDPE / PPを含めた総称として表記しました。
EVOH ・・・ エチレンビニルアルコール
 
これにいろいろなオレフィン接着性樹脂やオレフィン層間を組み合わせて各社特徴をもたせております。
 
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