5.製袋機のシール方法について
◆ ヒートシール方法
ポリエチレンフィルムを熱により溶融させ溶着させることなのですが、発熱方法により大別しまして、熱板方式とインパルス方式の 2 つの方式があります。
◆ 熱板方式
真鍮や銅製の熱板の中に埋めこまれたニクロム線により熱板を発熱伝導させ、(サーモスタットの制御により)ポリエチレンチューブに加圧圧着させる方式です。
◆ インパルス方式
発熱体であるニクロム線(リボンヒーター)により直接ポリエチレンチューブを加熱溶着させてシールを行う方法です。
それぞれ長所短所はあるのですが、熱板方式の場合熱伝導による温度制御の為、クイックな温度制御が困難であります。
要は熱板温度が下降した際、サーモスタットがそれを感知しスイッチONとなり発熱されても即座に規定温度には上がらず、その間タイムラグが発生してしまうのです。
また熱板方式は、ポリエチレンチューブをシールする際の加圧力によりにシール「両端」の部分が熱板に押されて延びてしまい薄くなる傾向があり、シール強度が上がりにくいという問題もあります。しかし、熱源が真鍮製のシールバーに蓄えられているので熱板の上下運動のみでシールが完結する熱板方式は、生産速度をアップできるという長所もあります。
よって、シール強度のみ考察するとインパルスシールの方に優位性があるのですが、生産速度があげられない理由によりコストアップにつながってしまいます。