本文へ移動

20. 色々な内袋について

当社のホームページの化学工業・産業分野にも商品掲載をさせて頂いておりますが、液体物流や粉体、粘体物流では色々な内装袋が使用されます。
一般的には、『内袋』と呼称されておりますが、「内装袋」とか「ライナー」「インナー」とか「ウチブクロ」などと呼ばれていることもあるようです。
では、もっと基本に戻ってなぜ内袋を使用するのか?考えてみたいと思います。
 

◆ なぜ内袋を使用するのか?

まず、内袋を使用しないと充填できない内容物の場合です。
例えば、ドラム缶であれば鉄ですので鉄と反応する場合です。
ただし、ドラム缶も内面を色々な素材でコートした「内面コート缶」や「ステンレス缶(SUS缶)」がありますのでこの部分は容器での対応が可能ですが、内容物が酸素透過や水蒸気透過を嫌う場合や微細な異物を嫌う場合には内袋の使用が必須となります。

次の理由としてはドラム缶の洗浄の省略化です。
ドラム缶は内袋を使用しない場合、内面に内容物が付着します。
粘度の低い内容物であれば問題はありませんが、粘度の高い硬化型の接着剤やペースト状の内容物などの場合はドラム缶内面にベッタリ付着したり、硬化していたりと洗浄も容易には行なえません。
場合によっては焼成処理が必要だったりする事もあるのですが、最近環境問題が非常に厳しくなってきておりますのであまり歓迎されません。
こんな場合に内袋を使用致しますと内袋の交換でリンク使用が可能となります。

◆ 内袋の種類について

  1. 一般的な封筒型のポリ袋(通称「平シール」「一本シール」)
    産業用ポリエチレン規格袋
  2. 主にパレットカバーや各種ケース内袋として使用されている、袋の両端を織り込んだ(左右にマチを作った)ガゼット袋
  3. 袋と袋を重ね合わせた2重袋(これはただ袋に袋を差し込んだだけのタイプと2枚のチューブを差し込み同時に4枚をシールしたタイプの2つがあります)
    二重袋
  4. 袋の底部分10cm程度を (シール側)袋左右より束ねて棒状(玉状)にして熱で底部分を溶着した「玉シール」
    玉シール内装袋
  5.  4.の袋をシール溶着せずPP紐等でくくった「玉しばり」
    玉しばり内装袋
  6. 角型コンティナーでよく使用されている、底部分を正方形や長方形に加工した角底袋
    自動機生産角底内装袋
  7. 当社の看板製品であるドラム缶用内袋の丸底袋
    ドラム缶用内袋 オープンタイプドラム缶用内袋 クローズタイプ
以上の種類などがあります。ただ、我々の携わっております重量物流は200kgや1t、2tもある内容物の内袋でありますので、ポリ袋と言えども原料グレードの選定はとても重要なファクターであります。
また、底部分のシール方法も一般の軽包装用とは異なってしかるべきです。どこかのCMではないですが「見た目は悪いが強度は凄い!!・・・」が重量物流では重要と考えております。最後にこれは私見ですが、化学工業分野での内袋使用は内容物との反応を考えますと無添加タイプの選択が良いと考えております。過去それが原因で大きなトラブルを経験したこともありますので・・・・
 
公式サイトはこちらから
TOPへ戻る